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―にとべさん―

 

最終話《誰を信じていいのやら》


さて、今回の旅で最後に訪れる街、エジプトのカイロです。
こうしてみると、国を移るごとに治安が悪くなっているようです。
特にカイロは治安が悪かった。
それに加えてこの時は、まだイラン・イラク戦争が続いていて、いつ爆弾が落ちてきてもおかしくないと言われていました。
最悪、エジプトには行くことができないこともあると。
でも、それだけ怖い思いをしながらも行ってよかったと、いま思います。
たぶん二度と行けないだろうし。



スフィンクスがあり、ピラミッドがあり、砂漠もあり、空気が乾燥している。
ナイル川には死骸が浮いている…違う、あれはインドのガンジス川や(笑)
やはりエジプトは欧州ではなくアジアでした。
街中の空気、ヒトのたたずまい、すべてにアジアを感じ、たとえ治安が悪くとも、いちばん落ち着いたように思います。



スフィンクスを観て、クフ王のミラミッドの中にも入りました。
ピラミッドの中は涼しかった。本来ピラミッドの中の通路は盗掘に備えて、迷路のように入り組んでいるんですが、ここはすでに観光地になっているので順路に沿って進んでいけば迷うことはありません。


あと印象に残ったのは、いい加減さです。

プロローグでも少し書きましたが、カイロ博物館で展示物を観ていると、博物館の警備員(エジプト人)が親切に展示物の説明をしてくれたんです(英語ですが)。
で、その人に案内されるままついて行き、説明を聞いていると
途中で、添乗員(日本人)に手を引っ張られて、みんなの所に連れ戻されたのです。
どうしてなのか訊ねると、その添乗員曰く「あれ以上ついて行ったら、危ないところに連れていかれて、金品一切を剥ぎ取られるよ」って。
それを聞いたときは、背筋が寒くなり、イヤな汗が流れました(-_-;)
だって、こっちは警備員と云うだけで信用してますから。



ホテルも同様、市内観光をしてホテルに戻り、自分の部屋に入ると、見覚えのない荷物が置いてある。
しかも、部屋じゅうに洗濯物を干すためのロープまで張ってあるし……
ボクは、そんなロープなどを張った覚えはありません。
あわてて添乗員を探し、ホテルのフロントにクレームをつけてもらい事情を訊くと、どうやら間違って他の人を、ボクが泊まっている部屋に案内したらしい。
でも日本では、普通こんなこと考えられません。
テルマンが案内した部屋には、すでにボクの荷物が置いてあるワケだから、ちょっと見れば判るハズです。
このあたりが、ココの人はいい加減だなぁと思ったところです。(いい加減で良い所もあるのは確かですが)



そして、このあとインドネシア経由で帰路につくワケですが、旅の始めのテンコ盛りのトラブルが嘘のように、日本までスムーズにたどり着きました。



エジプトではカバブがウマかった!
アルコール厳禁の国だけど、観光客はアルコールOK!


アルコール厳禁でも、タバコはOKなんですね。
街中を歩いていると、人々がいたるところで、壺のような物からのびた長いパイプをくわえ、《水タバコ》を吸っていました。(もちろん男性だけ)
その姿が絵になっているんやけど、こっちを見る目は怖かった^_^;


写真はパリ・シャンゼリゼ通りのクリスマス・イルミネーションです。
イブの夜はパリで過ごしました。
シャンゼリゼ通りを、歩きながら食べた焼き栗がウマかった!
ピラミッドやスフィンクスの写真も撮ったはずやけど見つからないので。




今回書いた他にも、まだソ連だった頃の共産圏モスクワ空港での恐怖体験や、天国に近い島ニュージーランド満腹の旅など、旅の想い出はまだあります。

まあ、それらのことは、また別の機会においおい書くとして
ひとまずこのあたりで、この旅行記のようなモノは終わりにしたいと思います。
拙文を最後まで読んで頂いて、どうもありがとうございました!