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―にとべさん―

 

文字までもが絵になる

西宮市大谷記念美術館で行なわれている「生誕100年今竹七郎大百科展」を観に行ってきた。今竹七郎はモダンデザインのパイオニアで、白鶴(ハクツル)・メンタームオーバンド(輪ゴム)などのパッケージのデザインで有名。誰でも一度は目にしたことがあるはず。

朝9時半、家を出てJRで梅田まで行き、阪神電車に乗り換え、香櫨園駅で下車。駅を出て、阪急沿線かと思わせるたたずまいの住宅街を通り抜け、これが村上春樹の通った小学校なのか、と横目で見ながら歩いていると、あっという間に美術館に到着。

今回の展示は、今竹氏の作品だけではなく、カメラ・鉄道模型・レコード・オーディオなど、氏のコレクションも紹介されている。ウチの息子も鉄道模型(Nゲージ)をたくさん集めており、興味があったので、顔を近づけ熱心に観ていると、学芸員の人が近寄ってきて「これ、動きますから、1周させましょか?」と声をかけられた。ちょっと恥ずかしいけれど、動かしてもらう。オープンリールも展示されていて懐かしかった。ボクが子供の頃には、まだオープンリールを使っていたから。

なかでも、今竹氏が学生時代に使っていたというノートが印象的。そこに書かれている文字が、すでにレタリングになっているのだ。けっして達筆ではないが、絵になっている。絵心のある人が書くと、文字までもが絵になる。うらやましい。

12時前、館を出て、仕事が待っている梅田へ戻る。梅田には、阪神タイガース…じゃなくて、阪神百貨店の大きな袋を持った人であふれていた。