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―にとべさん―

 

装丁とは立体的なものである

〈dddギャラリー〉へ【和田誠のグラフィックデザイン】展を観にいく。ポスター、ロゴマーク、装丁、エディトリアル、ジャケット等の作品を中心に展示してあり、氏のグラフィックデザイナーとしての仕事の全貌を見渡すことができる。

一番印象に残ったのは、やはり装丁。単行本、文庫本が多数、雑誌では「本の雑誌」「話の特集」「週刊文春」「シアターガイド」などが展示されている。平野威馬雄『陰者の告白』も和田氏の装丁であることを知り、なるほどなと思う。そりゃあ、おしゅうとさんだものな。あと、意外に知られていないが『パパラギ』も和田氏の装丁。

LP、CDのジャケットも展示してあり、LPジャケットのデザインの素晴らしさに感動する。CDより数倍迫力があって、しばし見入ってしまう。中古レコード屋をまわって、いいデザインのLPを探してみようかと、真剣にそう思った。

いま、文庫はフォーマットが決まっており、実際にデザインをするのは表紙だけである。しかし、カバァー、表紙、見返し、扉などを総合的に考えるのが装丁だから、文庫は装丁といいにくい。

という一文が、装丁に対する和田氏の姿勢をよく表していると感じた。


※写真は、わが蔵書からの【和田誠装丁展】。掘り出せばもっとあるけど、収拾がつかなくなるので。