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―にとべさん―

 

思い出のレコードたち その2

このシリーズでは、基本的にアルバムを紹介するつもりだが、今回は特別にシングルをとりあげる。






『ひと夏の経験』(山口百恵

このレコードを買ったのは、いまでも近所にある〈イズミヤ〉。いまとは違い、昔はちょっとしたスーパーにもレコード売場があった。


11歳のハナタレ小僧だったボクが、このレコードをレジに持って行くのには、かなりの勇気が要った。顔は真っ赤だったと思う。その時の情景は、いまでも鮮明に思い出すことができる。 ♪あなたに 女の子のいちばん 大切なものを あげるわ〜♪という歌詞の意味も、よく分かっていなかったくせに。

ボクは百恵ちゃんが大好きだった。当然まわりの友達のほとんどは淳子ちゃんファン。百恵ちゃんファンは極少数、というか皆無に等しい。「山口百恵のどこがええねん。暗いし、歌ヘタやし。」と、よくバカにされた記憶がある。いくらバカにされても好きなものは好きやねん! なんと言われようとかまわない。くやしいけど。*1

いま考えると、百恵ちゃんのちょっと屈折し、感情をあらわにしない影のある部分が好きだったのだと思う。当然、当時はそんなことを考えて好きになったわけじゃないけれど。そういえば、いまでもちょっと屈折した感じで、感情をあまり表にださない女性にひかれるなあ。


                                 (その2・完)
 

*1:やっぱり昔から偏屈者やってんなあ。三つ子の魂百まで!