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―にとべさん―

 

一箱古本市繁盛記

喫茶「乱歩」前の風景

※長いです。すいません。

早朝4時30分起床。興奮しているせいか、思ったよりすんなりと起きる事ができた。家族はまだ夢の中。一人で荷物などの最終確認をして朝飯をすませ、相方だけに小さな声で囁くように「行ってきま〜す」という言葉を残し家を出る。


新大阪駅で、お茶とパンを買い込み(朝飯くったのに!)、6時30分発の〈のぞみ〉に乗り込む。GWだから相当混んでいるだろうと思っていたが、時間が早いためか意外に空いており、東京までゆったり座って行く事ができた。初めて乗る〈のぞみ〉の乗り心地もよく、東京に着くまでに本を1冊読み終える。そう、今は新幹線が駅に到着するたびに「いい日旅立ち♪」が流れるんですね。いつから、こういう風になったのだろうか?


9時過ぎに東京に到着し、山手線に乗り継ぎJR日暮里駅で下車。徐々に緊張感が高まってくるのを感じながら、ぶらぶら歩いて昔ながらの街並みの谷中ぎんざを通り抜け、集合場所の千駄木往来堂書店」へ向かう。近くにコンビニがあるのを確認し、「売れ残った本はココから宅急便で送ればいいな…」などと弱気なことを考える。(でも、この時はマジでこう考えてたんですよね)


予定の10時になり、運営スタッフの方からの簡単な説明のあと、各出店場所ごとに別れ移動する。ボクは喫茶「乱歩」の店舗沿いに並べて出店。それぞれの出店場所には一日中運営スタッフの方が付いて居てくれることになっていて、我らが「乱歩」店は神原さんというスレンダーで素敵な女性が担当。神原さんの説明を聞きながら、「たくさん売れますように!」と念を込めながら本を並べ、手作りの「浪花商人(なにわあきんど) にとべ文庫」と書いた看板を立てて準備完了。開店時間の11時を前に食いつきがあり、ちょっと期待が膨らむ。



開店時間になり、同じ場所に出店するライターの岡崎武志さん*1http://d.hatena.ne.jp/okatake/20050501)が「にとべクン、他の所を見に行こか」と云ってくださったので、喜んで一緒についていく(結局、一日中お世話になった!)。途中、セドローくんこと向井さん(http://d.hatena.ne.jp/sedoro/)にお会いし挨拶を。噂どおりトサカがあった!(笑) 半分ほど見た所で昼食をとり、売れ具合の確認の為に一度自分の店に戻る事にする。全然売れてなかったら値下げしようなんて考えながら……。しかし、思ってた以上に本が減っていたので、このままの値段でいくことに。(弱気になったり強気になったり忙しい)


このあと、東京メトロ(地下鉄)で神保町へ移動し、岡崎さんに古書会館「ぐろりや会」、タテキン、コミガレ、ブカキン(安くで良い本が買えるポイント)を案内していただき、仕上げに「ぶらじる」で珈琲をご馳走になる。ボクが古本の楽しさを知り、本格的に古本のセカイにハマる、きっかけとなったのが岡崎さんの本だった。その岡崎さんに神保町を案内してもらえるなんて、まるで夢をみているよう。今でも半分信じられない。いやー、これだけでも東京に行った甲斐がありました。


神保町歩きを満喫して、3時に店番の為に「乱歩」に戻る。自分の箱を覗くと、半分以上売れていて残り少なくなっているのでビックリ。これから1時間、ボクが店番をするので(もちろん、神原さんは居てくれる)、売上金の入った大きなガマグチの様な物を首からぶら下げる。お金を扱うので最初は緊張したけど、だんだん慣れて楽しくなってきた。神原さんといろいろ話も出来たしね。ほんと、アッという間の1時間でした。

そそ、店番をしていて面白かったのが、お客さんがボクの箱の本を手に取った時には「売れるのか?」と期待が膨らみ、そのまま箱に戻された時にはガッカリすること。この感覚は新鮮でした。


店番を終え、売れ残っている本の値下げをする。それから、まだ見ていない店を一通り回り、ちょっと疲れが出てきたので、ドトールで一休み。コーヒーを飲みながら、この日記の為のメモを書いたり、明日の行動予定を考えたりしているうちに終了時間が近づいてきたので、店を出て「乱歩」に向かい歩いていると、向こう側の歩道に真琴さんを発見! 「来てくてたんや!」とメチャクチャ嬉しくなり、気がつけば車道を走って横ぎっていた(冷汗)。ホントはお茶でも飲みながらゆっくり話したかったけど、集合時間が近づいているので、少し立ち話をして別れる。


6時、閉店時間になり、各店主の売上集計が始まる。ボクの最終的な売上は、当初目標にしていた宿泊費をはるかに越える金額となる。その後、7時30分から〈古書ほうろう〉で打ち上げを。各表彰や桂牧さんのライブがあり、9時前に終了。南陀楼綾繁さんをはじめ、スタッフの皆さんに挨拶をし、岡崎さんにも今日一日のお礼を云い、打ち上げ会場を後にする。宿に着きシャワーを浴びて布団に入りバタンキュー。ほんと、頭が枕に着いたのも覚えてません。


最後になりましたが、今回のイベントに誘って頂いた南陀楼綾繁さん(http://d.hatena.ne.jp/kawasusu/)、そしてスタッフの皆さん、たいへんお世話になりました。さわやかで楽しいイベントに参加できて嬉しかったです。本当にありがとうございました。

それから、東京行きを迷っていたボクの背中を一押ししてくれた相方にも感謝です!

【追記】
本を買って頂いたお客さんにも感謝です。これは帰ってきてから知った事ですが、毎日愉しく拝見しているブログ「退屈男と本と街」(http://taikutujin.exblog.jp/)の退屈男さんが、ボクの本をたくさん買ってくださったそうです。うーん、直接お会いしたかったなぁ。

*1:岡崎さんとはスムースの集まりで何度かお会いしているが、ゆっくりお話したのは初めて