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―にとべさん―

 

風に吹かれて友に会う

昨夜遅く帰ってまいりました。では、さすらいの旅のあらましを。


金曜日の朝、特に行き先も目的も決めないまま、在来線で北へ向かった。しばらく電車に揺られているうちに、南アルプス市に住む高校時代からの友人の家に行く事を思いつく。さっそく電話してみると、「来てもいいで」という返事。

南アルプス市は富士山の麓にある街。見渡す限り素晴らしい景色が広がる街。しかし、ボクは富士山が苦手。というか、山が苦手……。登ってしまえば、なんて事ないが、麓から山を見上げた時、「これが倒れてきたら怖いな」と、ありもしない事を考えてしまう。子供の時から、この癖は治らない。

4日間、その友達の家に泊めてもらい、久しぶりにゆっくりじっくり話をする事ができた。この歳の男二人が腰を据えて話すと、明るい未来を語らう、などという事には決してならない(資質の問題か?)。先に彼岸へ逝ってしまった友達の事、どちらが先に逝くかという事、先に逝ったら形見分けとして何をあげるとか、そんな話ばっかり。しかし、こんな後ろ向きの話をしてても、彼となら楽しく話が出来る。よく考えてみると、学生時代の友達で生き残っているのは、ボク達二人だけ。もともと友達は少なかったけど。

ほんとは、3日間だけお世話になるつもりだったが、これが今生の別れになる様な気がしたので、奥さんにお願いして、もう1日だけ泊めてもらう事にした。なぜかそう感じたので、無理をいってお願いした。後悔したくなかったから。どっちが先かは分からないけど。