ブレークしたらつまんない
村上“ポンタ”秀一『自暴自伝』を読んだ。聞き書きの自伝なので読みやすく、めっぽうおもしろい。解説が小西康陽というのもうれしい。
(山下)達郎バンドをやめた経緯を語った部分
上り調子の時はおもしろいけど、その後ブレークしかかってきて、これからは安定しそうだな、と先行きがみえてきたとたんにやめてしまうんだ。
バンドが安定期に入って、落ち着いてしまうとつまんないのよ。それからは様式美の世界。まるっきり同じことを、繰り返しやらなきゃいけなくなるから。バンドならではの音を作って作って、いよいよピークが来る。その直前までが本当の華なんだ。
そうか、だからボクも新しいヒトばかりを探してるのか。
坂本龍一、矢沢永吉、尾崎豊、井上陽水、玉置浩二、忌野清志郎、ドリカムについて語った部分も、いろんな意味でおもしろかった。
もちろん「イカ天」でのBEGINの印象も語られる。