力強い歌声にふれて
ボクには足を向けて寝れない人が一人いる。その人に出会っていなければ、もしかするとボクは今、この世に存在してないかも分からない。
以前は折に触れ、その人のことを思い出し、何かと相談したりもした。しかし今では、その人がどこでどうしているのか知る由もない。それでも年に何度かは思い出すことがある。こういう時、あの人ならどんなアドバイスをしてくれるだろうか、と。
たぶん、そんな時は自分の心が弱っているのだろう。今ではそう考えることで、自分のことを省みるよすがにしている。
あるアーティストが今の活動にひと区切りつけ、人生の新たな一歩を踏み出す自分自身を鼓舞するように、力強く唄う姿をみたライブの帰り、そんなことを考えた、