246
午後、仕事帰りに梅田の〈旭屋本店〉で『246』沢木耕太郎(スイッチパブリッシング)1890円を買う。
あれはもう何年前になるだろうか。旭屋本店の一階の入口付近で雑誌を立ち読みしている時、なぜか沢木耕太郎が一人で店内に入ってきた。
いつもなら、その姿を見るだけで喜んでいるところだが、その時はずっと気になっていたことがあったので思い切って、「『SWITCH』で連載されていた日記はいつ頃本になるんですか?」と、勢い込んで訊ねた。すると沢木さんは「それがまだ全然わからないんだよ。ごめんね。」と、さわやかに答えてくれた。
それから何年かの時がながれ、こんなにかっこいい形の本となり、いま自分がこうして手にしていることが、すごくうれしい。