天使のダミ声と真綿の音色

木村充揮ライブへゆく。会場は八尾の〈シュガーベイブ〉という小さなLIVING-BAR。ウチから自転車で30分強で行ける。

19時過ぎ、おもむろに木村さんがステージにあらわれ、椅子にすわりギターを抱え、歌うまえに小声でリズムを刻むように「ウォ、イェ〜イ」と繰り返しなら水割りを飲む。もうここから木村ワールドに包み込まれ始めている。

ここでのライブはいつもギターだけで、今回はセミアコを使っていた。そのギターのやわらかい音色と天使のダミ声がすばらしくマッチいて心地よく、聴いていて何度か眠りそうになってしまった。ほんま気持ちええわ。アルコールを飲んでもないのに、ちょっと酔っぱらった。

木村さんはライブ中に何度もタバコをふかし、水割りを何杯も飲む。それだけ飲んで吸って、2時間以上もよく歌えるもんだな、といつも思う。でもまあ、そのスタイルを続けることで、今の「天使のダミ声」が生まれたんやろな。

ひとつだけ残念だったのが、大好きな「野良犬♪」を聴けなかったこと。ま、これは次回の楽しみに取っておこう。

ライブ終了後、一緒に楽しんだ伴姉妹とお茶をし、しばし歓談。気がつけば11時だった。