一日目
おおはた雄一ライブ「ぶらり渡り鳥ツアー2009」を観に行く。会場は、江戸堀にある〈カフェ・マーサ〉。50人ほどが入れば、いっぱいになる小さな店。
開場時間の18時ちょっと前に到着。整理番号順に入場する。おおはたクンの指使いがよく見えるポジションに席を確保。
マルゲリータとウーロン茶を注文し、黒川創『明るい夜』を読みながら開演を待つ。入場から開演まで1時間半もあるので、ゆっくり本が読める。これはこれで、またうれしい。
19時半過ぎ、おおはたクンがギブソンを抱えて登場。今回のツアーは、アコギ一本での弾き語りが基本だが、途中の数曲は安物(本人談)のアンプ(ピックアップ)を、ギブソンのサウンド・ホールにセットし、安っぽい音(これも本人談)でギンギンに演ったりする(ギンギンな「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」と「エゴトレイン」が最高だった)。
最近のおおはたクン、MCがどんどんうまく、おもしろくなってきている。けれど彼のライブには、あまりMCは要らない、と思う。ひたすら弾いて、歌っていてほしい。ただそれだけでいい。
すばらしいライブの余韻にひたりながら外に出ると、店の前の歩道にテーブルをひろげ、おおはたクンがCDを手売りしていた。「明日も来ます!」と声をかけ、会場をあとにする。
また明日が楽しみだ。