おだやかな休日
今日はめずらしく相方も娘も予定がないと云うので、午後から3人で堂島のムジカへ行くことにする。
本を買いたいと娘が云うので、ジュンク堂に寄る。ほしかった本があったらしく、うれしそうに本を手のひらでさすりながらレジに並んでいた。
ムジカでは、相方がヌワラエリアとマーマレードのケーキ、娘はホットココアとスコーン、ぼくはこの時期だけ食べられるヴィンテージ・ウヴァとホット・アップルパイを注文する。
こういう雰囲気の店に慣れない娘は緊張しているようで、落ち着かない様子。さっき買った本をパラパラしたり、店内をキョロキョロ見まわしたりしている。
それでも食べ物が目の前にやってくると、いつもの彼女にもどり、このココアめっちゃ美味しいなあ、と笑顔で、スコーンにぱくついていた。
すべて食べ終わり、ひとごこち着き、席を立とうとすると、この食器片づけなくてもいいの?、と娘が、我が家の生活水準が透いて見えるような言葉を発する。
大丈夫やで、ちゃんと店の人が片付けてくれるから、と、優しく微笑み、店をあとにする。