古本屋遺跡か?
今回、四日市と名古屋(と云っても鶴舞から上前津の間だけだが)の古本屋をまわって感じたのは、どこも非常に豊富な品揃えで、それでいて値段もバカ高くなく、いい店が多かったこと。店前の均一コーナーが充実しているのも嬉しかった。
それと、朝10時から営業している店が多かったのも助かった。観光客としては朝から効率よくまわりたいからね。
で、今回の古本屋巡りをするにあたり、下調べの資料として使ったのが、グーグルマップとヤフーマップ(これはホントに重宝した)。それに加え、2005年に刊行された野村宏平『ミステリーファンのための古書店ガイド』(光文社文庫)がある。
その『ミステリーファンのための古書店ガイド』の167ページに、次のように紹介されている店がある。
新堀川にかかる記念橋を渡ると、名探ビルなる看板がやたらと目につく。ミステリーファンなら「名探偵」ビルと読んでしまいたくなるところ。そのひとつ、名探記念橋ビルヂングの地下にあるのが亜希書房だが、地下入口の天井からは電線の束がダランと垂れ下がり、まるで廃ビルのような有様。本当に営業しているのかという不安を抱きつつ階段をおりていくと、薄暗い廊下の片側に、古色蒼然たる本が並んでいるのが見えてくる。
実際に現地に行ってみると、確かにこの通りの風景が見えてくる。
怖々と地下への階段を下りると人気がない。
勇気を出してフロアー中央の店の入口まで行くと……。
店を閉じてしまったようだ。
亜希書房の向かいにある中華料理屋は営業をしている気配があったが、入る勇気がなかった。
このように古本屋遺跡(?)も確認しつつ、今回の古本屋巡りは終わりをつげた。