クリスマスのため息
朝、娘が起きるなり家中を何か探し回っている。あげくの果てにはベランダにまで出て隅々まで探している。
「何探してるねん?」と訊くと、「やっぱりサンタさん来てないわ。ハア……」と娘。
「そら手紙だしてないねんから来るはずないで」と云うと、「サンタさん優しいから、もしかすると来てくれるかなと思ってん」と娘が寂しそうに云う。
去年までは、彼女が欲しいものを手紙に書いて、サンタさんに出していた。しかし今年は手紙を出さず、誕生日&クリスマスのプレゼントとして*1、ずっと前から欲しがっているゲーム機を買ってあげることになったのだ。
そうこうしていると、さっそく数人の友達から電話があり、サンタさんから何々をもらったとの報告が入りはじめる。 娘は「え〜、そうなん。よかったなあ。すごいなあ。」と相づちを打ち、電話を切るたびに深くため息をついていた。
*1:これは親の都合なり。