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―にとべさん―

 

寂しい知らせ


「貸本喫茶ちょうちょぼっこ」から年賀状が届く。

そこには、ちょうちょぼっこの活動を一旦終えるとの寂しい知らせが……。


いま読んでいる山本善行著『定本 古本泣き笑い日記』に、

このあと、にとべさんと、貸本喫茶ちょうちょぼっこに行こうということになった。着いてみるととても感じのいい店だった。こんな店が近くにあれば楽しい。置いてある本もよく選ばれていて、本の好きな人の棚になっていた。時間を忘れて話し込み、長い時間お邪魔してしまった。場所もわかったのでまた行こう。京橋から、地下鉄で行けるということもわかった。ここで何かイベントができないかなあ。

との記述があり、そうそう、山本さんと初めて行ったのだった、と思い返していたところだった。

ジュンク堂大阪本店のレジ横に置いてあったミニコミ『本箱』で、その店の存在を知り、またご縁があり、古本市にも出店させてもらった。

ちょうちょぼっこといえば、あの急な心臓やぶりの階段が、いちばんに思い出されるなあ。あと、あまり云われないことだけれど、珈琲やチャイの飲み物もとても美味しかった。


イベント以外ほとんど行ったことがない自分が偉そうなことは云えないが、やはり寂しく残念に思う。

また何かのかたちでイベントなどしてもらえると嬉しいのだが。


何はともあれ、12年間お疲れ様でした。