一箱古本市
岡崎武志さんが一箱古本市への出店者としての卒業を発表された。
2005年に岡崎さんが谷根千の一箱古本市に初めて参加されたとき、ぼくはその横に箱を並べて売らせてもらった。
そのとき、大阪から単身参加のぼくのことを気にかけ、岡崎さんは空き時間を使い、ぼくを神保町のタテキンなど、いろんな場所に案内してくださった。なかでも三省堂書店神保町本店の入ってすぐのところに、角田光代さんとの共著『古本道場』がど〜んと平積みになっていたのが、特に印象に残っている。
そうそう、神田伯剌西爾にもこのとき初めて連れて行ってもらったのだった。
また、当時ネット上(主にブログ)だけで知っていた大勢の方とも実際に会って話をすることができた。
それらのことも含め、ぼくにとってはあの乱歩前の風景が、今も忘れがたいものとなっている。
岡崎さん、10年間お疲れさまでした。