店じまい
夕方、京橋に出たついでに古本屋〈ピエト文庫〉にゆく。
店頭の均一台から『小説―いかに読み、いかに書くか』後藤明生(講談社現代新書)を抜いて店内に入ろうとすると、なんか雰囲気がおかしい。棚の半分以上に本が差されておらず、すかすかの状態。店主は黙々とダンボール箱に本を詰めている。
ただならぬ気配を感じ、店主に尋ねてみると、店売りはやめてネット専業にするとのこと。どうやら店売りはかなりキツイ状態だったらしい。やっぱり、どこも厳しいねんなあ。
〈ピエト文庫〉は店の雰囲気もよく、〈天牛書店〉と並んで最近のお気に入りの古本屋だっただけに残念でならない。いろいろ事情はあるだろうけど、やっぱり店売りがなくなるのは寂しい。